出版の未来像創造事業

本の学校2022 ブレストミーティング

NPO本の学校2022 ブレストミーティング
〜本の価値、読者、そして地域とは〜

日時:2022年11月20日(日)  開場 12:30
場所:日本印刷会館(東京都中央区新富1丁目16番8号) ※オンライン同時配信あり

分科会: 13:00〜15:00 (第1〜第3分科会は同時間帯に開催されます)
全体会: 15:45〜17:00

参加費: 会場参加 ¥1,650(税込) / オンライン参加 ¥550(税込)
定員: 会場 各分科会30名様 申込順 / オンライン 各分科会100名様
※アーカイブ配信はありません。

1995 年に米子で生まれた本の学校は、本に関心をもつ人が全国から集まり、立場を超えて率直な議論をする場になりました。
有志の手を経て法人化してからも、「本との出会いを作り、育てる/知の地域づくり」を指針に活動を続けています。今日、本をめぐる現実はより多様化しています。
デジタルは日常となり、出版産業が厳しさを増すかたわらで、新しいアイデアをもって本にアプローチする人たちが現れ、若い人の支持を得ています。
こうした時代に、ふたたび自由な議論を開きたいという思いから、毎秋に行ってきたシンポジウムを〈本の学校2022 ブレストミーティング〉として開催することにしました。
3つの分科会では、それぞれのメンバーが参加者とともに意見を交換します。読者とは誰か、本の価値とは、そして地域とは何か。
みなさまのご参加をお待ちしています。

チラシを見る ※右クリック「リンク先を保存」でダウンロードできます。

第1分科会:
出版社(者)のこれからを考える 〜「本をつくる人」から「本“も”つくる人」へ

出版市場環境が大きく変貌し、「良い本を作れば売れる」時代ではなくなりました。
いま本の作り手に求められているのは、生活者のインサイトに徹底的に向き合うことではないかと考えます。
潜在的な欲求に気付き、「本」という形にして、さらにその先の様々なコミュニケーションを創出していかなければなりません。
「本をつくる人」から「本“も” つくる人」へ。
「これからの出版社」に必要な心構え、スキル、ノウハウとは何か、それらを身に着けるためにどうしていけばよいかを実体験とともに対談していきます。

■パネリスト
黒川精一(サンマーク出版 常務取締役第1編集部編集長)
山科博司(ポプラ社 ブランドプロモーショングループグループ長)
■コーディネーター
梶原治樹(扶桑社 営業局担当局長/NPO本の学校理事)

第1分科会+全体会の申し込みはこちら

第2分科会:
今、書店を開くには 〜新規書店開業の条件 および 持続方法を探る〜

近年、売上の減少が続き書店の閉店・廃業が止まらない中、一方で、新規に開業する事例も増えてきています。
その背景には何があり、また、どのようなパターンで開業に至っているのでしょうか?
今回の分科会では、新規書店開業者、取次や行政担当者の登壇により、それらの成立条件を分析し、現在における新規開業の実態を語り合っていきます。
また、まちづくりグループとの連携例や助成金の活用方法なども紹介しながら、あらゆる持続可能性を模索することで、後に続く人々への大きな刺激の場となることを目指します。

■パネリスト
太田原由明(HiBARI BOOKS&COFFEE ひばりブックス代表)
谷川太郎(日本出版販売㈱ 西日本支社エリアマーケティング課)
伊東直人(経済産業省 中国経済産業局)
■コーディネーター
大井 実(ブックスキューブリック代表/NPO本の学校理事)

第2分科会+全体会の申し込みはこちら

第3分科会:
知の基盤としての図書館 地域から本を伝える
〜行政、図書館、書店、読者、すべての関わる人たちとともに〜

「本」を取り巻く状況は大きく変わりました。書店のない自治体も増え「本」を読者につたえることのできる場が少なくなっています。
こうしたなか、本をつたえるだけでなく、さまざまなつながりを生むことのできる図書館の存在が今地域や読書の世界でますます必要とされています。
情報の発信、人との出会い、行政との連携、出版界や書店との協働、あらゆるつなげる力を秘めた図書館の可能性、現在や将来の姿、課題を考えてみたいと思います。

■パネリスト
小宮山剛(宮崎県椎葉村図書館「ぶん文Bun」クリエイティブ司書)
是住久美子(愛知県田原市図書館長)
小林隆志(鳥取県立図書館長/NPO本の学校理事)
■コーディネーター
今井太郎(本棚演算株式会社代表)

第3分科会+全体会の申し込みはこちら

全体会:ラップアップ

読者とは誰か、本の価値とは、そして地域とは何か。
第1から第3分科会で提起されたさまざまな課題を共有し、参加者全員で討議します。

■コーディネーター 柴野京子(上智大学教授/NPO本の学校理事長)

※全体会のみのお申込みは受け付けておりません。分科会とあわせてお申し込みください。


▼諸注意
※事前申し込み・クレジットカード・コンビニ決済による前払い制(Peatix)
※オンライン参加者の方々には事前に、Peatix 内メールにて視聴の方法をお伝えします。
※アーカイブ配信はありません。
主催:認定NPO 法人 本の学校
後援:日本書店商業組合連合会/書店新風会/日本書籍出版協会/日本雑誌協会
   /出版文化産業振興財団/版元ドットコム/日本出版学会


お問い合せ:
認定NPO法人 本の学校 事務局
〒683-0801鳥取県米子市新開2-3-10
Tel:0859-31-5001 Email:info@honnogakko.or.jp


▼日本印刷会館 地図

◎登壇者プロフィール

▼第1分科会
【黒川精一】サンマーク出版 常務取締役第1編集部編集長
1971年生まれ。成城大学卒業後、高橋書店、アスコムを経て、2014年にサンマーク出版に移籍。『ベターッと開脚』『ゼロトレ』等のベストセラーを手掛ける。現在は編集統括をしながら、書籍編集、動画制作、キャラクターやオンラインコミュニティのプロデュースなど多岐にわたる活動を行う。

【山科博司】ポプラ社 ブランドプロモーショングループグループ長
1977年生まれ。関西学院大学商学部卒業後、2001年ポプラ社入社。中部エリア営業担当、一般書編集部、営業企画部などを経て、2021年より現職。2022年に単行本『その本は』(ヨシタケシンスケ、又吉直樹)のプロデュースも手掛ける。2019年よりNPO法人こどもの本総選挙事務局プロデューサー。

【梶原治樹】扶桑社 営業局担当局長 / NPO本の学校理事
1974年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、1997年に扶桑社に入社。宣伝、雑誌編集、経営企画、デジタル事業等の部署を経て、2011年に販売部担当部長。2021年より現職として雑誌・書籍の販売・宣伝・PR部門を担当。NPO本の学校理事、日本出版学会理事。

▼第2分科会
【太田原由明】HiBARI BOOKS&COFFEE ひばりブックス代表
1969年、静岡市生まれ。信州大学を中退後、戸田書店にアルバイトとして入り、社員に登用。リブレ中之郷店、同裾野店を経て、城北店で閉店前最後の店長を務めた。異動先の静岡本店でも2020年7月の閉店を見届け、同年9月、静岡市葵区にカフェやアートスペースを併設した書店「HiBARI BOOKS & COFFEE ひばりブックス」をオープン。趣味は登山。

【谷川太郎】日本出版販売㈱ 西日本支社エリアマーケティング課
1980年、神奈川県生まれ。メガネを取り扱う小売専門店、求人・グルメ情報誌の広告営業を経て、日本出版販売㈱に入社。書店営業を経て、今年度より西日本支社エリアマーケティング課に所属。各エリアニーズに沿い、地域に根差した新規ビジネス開拓に取り組んでいる。

【伊東直人】経済産業省 中国経済産業局
1983年、広島県生まれ。経済産業省中国経済産業局勤務。企業の新規事業挑戦や、個人の創業を支援する業務に従事。無類の読書好きで、経済産業局として書店チェーンを横断した商品開発企画を立ち上げるなど、業界の振興にも取り組む。

【大井実】ブックスキューブリック代表/NPO本の学校理事
1961年、福岡市生まれ。同志社大学文学部卒業。東京、大阪、イタリアなどで、イベントや現代美術の展覧会などの企画・制作に携わった後、2001年、福岡市のけやき通りに新刊書店ブックスキューブリックを開業。06年、全国各地に広がるブックイベントの先駆けとなった「ブックオカ」を有志とともに立ち上げ、実行委員長を務める。08年に、カフェとギャラリーを併設する箱崎店をオープン。16年には同店内にベーカリーを開設。トークイベントや展覧会を次々に開催しながら、本を媒介に、人が集い、町と人をつなぐコミュニティづくりへと活動の枠を広げている。17年に『ローカルブックストアである』(晶文社)を上梓。

▼第3分科会
【小宮山剛】宮崎県椎葉村図書館「ぶん文Bun」クリエイティブ司書
福岡・博多生まれ。東福岡高等学校、慶應義塾大学文学部卒。静岡ガス株式会社にて営業~新規ブランド立ち上げまで様々な総合職体験を積みながら5年間勤務。東京の業界新聞社にて石油化学担当の記者に転身しながらライフワークを模索する中で「地域おこし協力隊」の制度に出会い、「日本三大秘境」と呼ばれる山村である宮崎県・椎葉村の協力隊「クリエイティブ司書」として着任。「UIターンを生む図書館」新規立ち上げのミッションを3年任期のうちに遂行し、地方創生の核となる施設運営やエヴァンジェリスト活動を現在も継続している。2022年からは椎葉村役場職員。

【是住久美子】愛知県田原市図書館長
田原市図書館 館長。同志社大学大学院総合政策科学研究科修了(政策科学修士)。京都府立図書館等での勤務を経て、2019年より現職。2020年より愛知大学非常勤講師。日本図書館協会認定司書、地域公共政策士、日本評価学会認定評価士。共著に『市民とつくる図書館』(勉誠出版 2021年)など

【小林隆志】鳥取県立図書館長/NPO本の学校理事
1963 年鳥取県生まれ。1987 年北海道教育大学卒業。 1997 年〜1999 年資料相談員として鳥取県立図書館勤務。1998 年図書館情報大学にて司書資格 取得。2003 年、司書として鳥取県立図書館に採用されビジネス支援担当となる。2006 年度には新設・増 員された、くらし・産業支援担当副主幹となる。2007年度より支援協力課長となり、令和3年度から館長に就任。ビジネス支援図書館推進協議会副理事長。

【今井太郎】本棚演算株式会社代表
株式会社紀伊國屋書店に30年余勤務。主として外商部門で、法人営業、専門書仕入のほか、図書館向け電子書籍サービスの構築や公共図書館運営業務を担当した。新しい荒尾市立図書館(熊本県、2022年4月開館)の整備に深く携わり、地域に根差した公共図書館の将来性に開眼。

▼全体会
【柴野京子】上智大学文学部新聞学科教授/NPO本の学校理事長
1962年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版取次会社勤務ののち、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。社会情報学修士。東京大学大学院人文社会系研究科附属次世代人文学開発センター特任助教を経て2012年より上智大学。2022年4月より現職。基盤教育センター「思想と表現」領域長(兼務)。
NPO法人本の学校理事長、デジタルアーカイブ学会理事、一般社団法人出版者著作権管理機構理事、NPO法人ブックスタート理事、国立国会図書館納本制度審議会委員


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