<参加受付中!>第24回「本の学校連続講座」

活動報告

【活動報告】書店人・出版業界人研修「春講座2018」を開催

2018年5月17日(木)~5月19日(土)

米子市「本の学校2階 多目的ホール」にて、NPO法人本の学校 書店人・出版業界人研修「本の学校 春講座2018」が開かれました。 3日間9講座に受講者延べ約500人が参加しました。

「本の学校・春講座」は書店人育成・研修を目的に、「本の学校」創設時より形式を変えながら続けられ、今年で24年目を迎えました。今年も鳥取県米子市「本の学校」の研修施設で、現役の出版人、研究者など、第一線で活躍する方々を講師陣にお招きし開講しました。

【5月17日(木)】

17日の第1講は鳥取県立図書館・佐伯真由佳氏による「鳥取県立図書館の目指すもの ~知の拠点として広がりを求めて~」。 鳥取県立図書館がこれまで取り組んできた様々なサービス、これから目指す地域の「知の拠点」としてのありかた。「書店と図書館との協働」をキーワードに、同館の取組みを紹介しました。

第2講はダイヤモンド社・井上直氏が「ダイヤモンド社の販売戦略 ~一冊一冊の本を徹底的に売り伸ばす~」。 出版市場が縮小を続ける中、ダイヤモンド社が売上を3倍にしてきた背景として、営業チームの中で十数年にわたって挑んできた数々の改革についてお話ししていただきました。

第3講は元気ファクトリー・小島俊一氏による「書店再生戦略 ~本屋は社会でどんな役割を持つのか?~ 」。 デジタル教科書が紙の教科書に代わって使用出来るようになる時代に、本屋の商売環境が抜本的に変わるなかで、どうやって生き残るのかを話しました。

【5月18日(金)】

18日の第1講はブクログ・大矢靖之氏「情報を飼いならす─書店WEB・SNS考」。 新聞、SNSや様々なデジタルツールを通じ、売れる本を把握するための基礎と技術を講義。

第2講はコピーライターで湘南ストーリーブランディング研究所の川上徹也氏。「売れる書店になるためのワークショップ講座」として、「5W2H」の売り方という今までとは違う新しい売り方についてワークショップを行いました。

第3講では、コンテンツジャパン、ブロックチェーンハブ、ホリプランニング・堀鉄彦氏による「コンテンツビジネスの未来像と出版プラットフォーム」 出版流通や決済システムの転換まで促す技術「ブロックチェーン」が、出版ビジネスの周辺で利用が始まりつつある事例に基づき技術とその影響を解説。

第4講は有隣堂・松信健太郎氏による「ずっと本を売り続けるために~有隣堂の挑戦~」 文化産業としての書店を守り、ビジネスとして勝ち残るための有隣堂の戦いの一端を紹介しました。

【5月19日(土) 一般公開講座】

最終日19日は、一般公開講座としてNPO法人本の学校理事長の文化通信社・星野渉氏が「本と読書のいま」として出版業界で起きている流通危機と、書籍で成立する産業になるための方策を海外事例も交えて報告。続いてNPOブックスタート・白井哲氏が「赤ちゃんと絵本をひらいたら ―ブックスタート17年のあゆみ―」で、ブックスタートの歴史や理念、NPOとしての活動などについて話しました。

ご協力いただいた講師のみなさま、ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました。なお講座の様子、詳細はフェイスブックでもご覧いただけます。ぜひ、ご覧ください。

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