NPO法人本の学校は、神保町ブックフェスティバル期間中の10月28日に「本の学校出版産業シンポジウム2018in東京」を、“本の街”神保町で開催します。
本の学校は1995年の開校以来、「大山緑陰シンポジウム」や「出版産業シンポジウム」など本の未来を考えるための活動を行ってきました。今回も、より豊かな読書環境を作り出すため、「神保町で本の“いま”を語ろう」をテーマにして、特別フォーラム「「著者」と「本」と「読者」にとって、必要なこと、必要ではないこと」と、4つの分科会を開催いたします。
皆さんと神保町に集まって、「本」についてともに語り合いましょう。
●日時 2018年10月28日[日] 12:30~17:40
●会場 専修大学神田キャンパス 地図
主催:特定非営利活動法人 本の学校
協賛:日本書店商業組合連合会 書店新風会
日本書籍出版協会 日本雑誌協会
日本出版インフラセンター 出版文化産業振興財団
版元ドットコム 日本出版学会
専修大学文学部
NPO法人本の学校 出版産業シンポジウム2018in東京 パンフレットPDF
分科会
第1分科会
12:30~14:00
これからの書籍流通を考える──書籍専門取次の機能と可能性
雑誌市場の縮小によって、総合取次が経営破綻し、大手取次が出版社に条件改定を求めるなど、戦後の出版流通体制が揺らいでいる中で、小規模ながら書籍専業で出版社と書店の間をつなぐ流通業者が存在する。そうした事業者が見ている現実から、これからの書籍流通の可能性を考える。
[コーディネーター] 星野渉(文化通信/本の学校理事長)
[ パネリスト ] 川瀬哲史(八木書店)、後藤克寛(JRC)、工藤秀之(トランスビュー)
第2分科会
12:30~14:00
新書編集の現在、過去、未来
一時のブームは過ぎたものの、現在も新書から数多くのベストセラーが生まれています。中央公論、岩波、講談社の「教養新書御三家」が元気ないっぽう、語り下ろし等による「カッパブックス的」編集手法が広まることで、新書市場は大きく拡大しました。本分科会では、ヒット作を続ける新書編集者から、企画立案の力点の置き方や、競合ひしめく市場でどう差別化を考えるかなど、それぞれが考える新書の世の中での役割を含めて語っていただきます。
[パネリスト]田中正敏(中央公論新社)、菊地悟(KADOKAWA)
第3分科会
14:20~15:50
本屋を開業する
個人による本屋の開業が増えています。坪数や新刊の有無、取次を使うかなど、テクニカルな話がされがちですが、「誰が」「その場所で」「なぜ」その本を売るのかを追求することが最近の本屋を始める人の共通点ではないでしょうか。現在、NPO法人本の学校では本屋を開業する人のためのテキストを作成しています(シンポジウムまでには公開予定)。そこで、さまざまな本屋を開業する方法について、多くの事例を紹介しながら、考えます。
[コーディネーター] 和氣正幸(BOOKSHOP LOVER)
[パネリスト] 久禮亮太(久禮書店)、高松徳雄(クラリスブックス)、関口竜平(本屋lighthouse)
第4分科会
14:20~15:50
「雑誌作り授業」で見えてきた読者育成の重要性
雑誌販売部数の減少が進む中で、小学生の雑誌不読率が高まっています。雑誌に触れる機会のない子供たちが増えれば、明日の雑誌市場はさらに厳しいものとなります。出版界は、今日の売上げとともに、明日の読者を開拓する手立てが求められます。日本雑誌協会、学校図書館協議会、専修大学が連携して始めた、学校教育の中に雑誌を取り入れる活動(MIE)について、実践例を報告し、業界を挙げての活動としていくための方策を検討します。
[コーディネーター] 植村八潮(専修大学/本の学校理事)
[パネリスト] 清水一彦(江戸川大学)、有山裕美子(工学院大学附属中学・高等学校)、高品南(小学館)
特別フォーラム
特別フォーラム
16:10~17:40
「著者」と「本」と「読者」にとって、必要なこと、必要ではないこと
本の流通、そしてその形までが変わりつつある今日、長年、経営者として児童書出版に携わってきた偕成社・今村正樹氏と、山陰の老舗・今井書店グループの経営者、そしてNPO法人本の学校の創設者でもある永井伸和氏が、改めて「著者」と「本」と「読者」という根本に立ち戻ってこれからの出版について考える。
今村正樹(偕成社代表取締役社長)
永井伸和(本の学校創設者・今井書店グループ)
交流会
交流会
18:30~21:30
本の学校 交流会
どなたでもご参加いただけます。本シンポジウムの登壇者に加えて、日ごろNPO法人本の学校の活動に参加、ご支援をいただいている皆様をお招きし、出版文化を育む人々の交流の場、明日への始まりの場といたします。
会場●トリッペリア モツーダ 神保町店(岩波神保町ビルB1)
■参加費・お申込み
特別フォーラム 1,000円
分科会(通し券) 2,000円(学割:1,000円)
交流会 4,500円(学割:3,500円)
分科会は各時間帯より1分科会ずつをご選択いただけます。
参加申し込みは、ページ下部のお申し込みフォーム、メール・FAXで承ります。
メール:info@honnogakko.or.jp
Fax:0859-31-9231
■お申込みフォーム
事前申し込みは終了させていただきました。参加をご希望のかたは、当日直接会場にお越しください