<参加受付中!>本の学校 春講座2024 「本屋」を志す人のための書店開業入門講座

本の学校2023 ブレストミーティング ~本の価値、読書の魅力 〜

日時:2023年10月29日(日) 13:00〜17:50 (開場 12:30)
会場:専修大学 神田キャンパス 10号館(140年記念館) 6F(東京都千代田区神田神保町3丁目8)   
参加費:会場参加:2,200円 / オンライン参加:1,100円    ※事前申込者にはアーカイブ配信あり(予定)
参加申込み:Peatixよりお申し込みください。

終了しました。

今日、本をめぐる現実は多様化しています。
デジタルは日常となり、出版産業が厳しさを増すかたわらで、新しいアイデアをもって本にアプローチする人たちが現れ、若い人の支持を得ています。
こうした時代に自由な議論を開きたいという思いから、昨年に引き続いて、誰もが参加できるミーティング形式のイベントを開催します。
各分科会では、それぞれのメンバーが参加者とともに意見を交換します。
異業種からみた本の魅力とは? 若者をひきつけている読書とは? 皆様のご参加をお待ちしております。

分科会1.本のある場所の価値

(1)テーマのある書店~他業界からの書店参入~ 13:00〜14:20

本分科会で登壇いただく透明書店はクラウド会計システムで知られるfreeeが立ち上げた書店で、売上などを透明化する取り組みが話題を呼んでいます。
一方の冒険研究所書店は、日本唯一の北極冒険家・荻田泰永氏が旅と冒険をテーマに立ち上げた書店です。
お二方に、書店業界参入の意図、他業界から見た書店の魅力などをたっぷり語っていただきます。

■パネリスト
・岩見俊介(透明書店 代表)
・荻田泰永(冒険研究所書店 代表)
■コーディネーター
・大井 実(ブックスキューブリック 代表/NPO本の学校 理事)

(2)これからの図書館は地域に何をもたらすか 14:40〜16:00

中心街に賑わいを取り戻した成功例として注目を集める都城市立図書館。
地域にとっての図書館像を一新したこれまでの取組みについて、井上康志館長より詳しく伺います。
また、都城はじめ多くの公共施設に関わってこられた森田秀之氏からは、自治や自然との共生をベースにした思索と実践の末に今考える「これからの図書館」についてお話を伺い、図書館が地域にもたらしうる新しい価値についてみなさんと一緒に考えます。

■パネリスト
・井上康志(都城市立図書館 館長)
・森田秀之(株式会社マナビノタネ 代表取締役)
■コーディネーター
・今井太郎(本棚演算株式会社 代表取締役)

分科会2.読書の魅力を伝える

(1)若者の読書と読書推進 13:00〜14:20

若者の読書離れ──。そう嘆かれたのは1970年代から。現役世代はみな読書離れの世代にあたります。
現在は子どもたちや若者の方が読書をしていて、大人になるにつれ読書量が減っています。彼らが大人になるまでに、これからの読者育てが必要ではないでしょうか。
次世代読者育成の現場実践を周知し、社会全体で「大人になっても読書が続く環境」を整備していくための議論を行います。

■パネリスト
・飯田一史(ライター)
・宮澤優子(高森町立高森北小学校・高森町子ども読書支援センター 司書)
■コーディネーター
・田口幹人(未来読書研究所 共同代表/NPO法人読書の時間 理事長)

(2)読書“体験”を育てる活動 14:40〜16:00

本の魅力を伝えるためには、単に商品情報を伝えるだけではなく、本の世界に興味を持ってもらうためのイベント・場づくりが大切です。
本分科会では、独自のYoutubeチャンネル運営やビブリオバトル推進活動などを行っている有隣堂から市川紀子氏、多数の読書会を開催し続けている双子のライオン堂の竹田信弥氏をお招きし、今までの活動内容の報告を通じて「読書体験」を育てるために必要な志、ノウハウを語り合います。

■パネリスト
・市川紀子(有隣堂)
・竹田信弥(双子のライオン堂)
■コーディネーター
・内沼晋太郎(ブック・コーディネーター)

ラップアップ(全体まとめ) 16:30〜17:50

前半4つの分科会で提起されたさまざまな課題、事例をこの場で共有し、改めて「本の価値・読書の魅力」をどう育て、伝えていくか参加者全員で協議します。
※全体会のみのお申込みは受け付けておりません。分科会とあわせてお申し込みください。

■パネリスト
・大井実(ブックスキューブリック/NPO本の学校 理事)
・今井太郎(本棚演算株式会社 代表取締役)
・田口幹人(未来読書研究所 共同代表/NPO法人読書の時間 理事長)
・内沼晋太郎(ブック・コーディネーター)
■コーディネーター
・柴野京子(上智大学 教授/NPO本の学校 理事長)

交流会

ブレストミーティングの仕上げとして、ゲストの方々も多数参加する交流会にぜひご参加ください。
打ち解けた雰囲気でドリンク片手に本について語り合いましょう。 ※フリードリンク・フリーフード

時間 18:30〜
会場 神保町ダイニングカフェ「エスペリア」 (千代田区神田神保町2-4 太平電業ビルB1)
参加費 6,000円

 

▼オンライン配信について
・事前申し込み・クレジットカード・コンビニ決済による前払い制(Peatix)です。
・オンライン配信は、インターネット接続環境下のPCやスマートフォン、タブレットからのご視聴が可能です。
・オンライン配信の視聴は、一名分のチケットでお一人様のみご覧いただけます。複数人で視聴されている場合は、配信を停止します。ご注意ください。
・ご利用の通信環境によりオンライン配信の遅延が起こる場合がございます。
・オンライン参加者の方には事前にメールにて視聴の方法をお伝えします。
・オンライン配信はZoomを使用します。事前に設定等の準備をお願いいたします。
・配信URL配布後のキャンセルは承れません。
・アーカイブ配信のため録画いたします。アーカイブ視聴用のURLは後日ご案内します。

▼会場参加について
・感染症予防にご協力お願いします。
・係員の誘導に従ってご着席ください。
・録音、録画はご遠慮ください。

主催:NPO 法人 本の学校
後援:日本書店商業組合連合会/書店新風会/日本書籍出版協会/日本雑誌協会/出版文化産業振興財団/版元ドットコム/日本出版学会/日本図書館協会/専修大学

お問い合せ:
NPO法人 本の学校 事務局
〒683-0801 鳥取県米子市新開2-3-10 
TEL:0859-31-5001    Email:info@honnogakko.or.jp

登壇者プロフィール

▼分科会 1−(1)
【岩見俊介】透明書店 代表
1989年生まれ。東京学芸大学卒業後、広告会社でのコミュニケーションデザイン業務を経て、アパレル事業会社でライフスタイルホテルの企画・プロデュース等を経験。2022年freee入社。ブランドプロデューサーとして、freeeのブランドアクション業務を担当し、freee出版の企画や透明書店プロジェクトのオーナーを務める。

【荻田泰永】冒険研究所書店 代表
2000年よりカナダ北極圏やグリーンランドで徒歩を中心とした冒険を行ない、これまで北極と南極を10000km以上を踏破。日本人初の南極点無補給単独徒歩到達に成功。第22回植村直己冒険賞、著書「考える脚」で第9回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。2021年小田急江ノ島線・桜ヶ丘駅前に冒険研究所書店をオープン

【大井 実】ブックスキューブリック 代表/NPO本の学校 理事
2001年福岡市のけやき通りに新刊書店ブックスキューブリックを開業。06年ブックイベント「ブックオカ」を有志とともに立ち上げる。08年に、カフェとギャラリーを併設する箱崎店をオープンしトークイベントや展覧会を次々に開催。17年に『ローカルブックストアである』(晶文社)を上梓。

▼分科会 1−(2)
【井上康志】都城市立図書館 館長
1973年日本大学理工学部卒業後、民間企業を経て1981年宮崎県庁入庁。都市計画課などに勤務し、2014年退職。その後民間企業を経て2018年より現職。NPO法人みやざき技術士の会理事長、一般社団法人こと・デザイン研究所代表理事。専門は地域づくり。2009年に共著「新・日向市駅」出版。

【森田秀之】株式会社マナビノタネ 代表取締役
約30年、図書館や博物館などの基本構想・計画、管理運営方針の策定、建築設計アドバイス、情報設計、開館準備、管理運営事業に携わってきた。せんだいメディアテーク、島根県古代出雲歴史博物館、武蔵野プレイス、札幌市図書・情報館、米百俵プレイス ミライエ長岡など。都城市立図書館では管理運営事業共同体代表も務める。

【今井太郎】本棚演算株式会社 代表取締役
株式会社紀伊國屋書店に30年余勤務。主として外商部門で、法人営業、専門書仕入のほか、図書館向け電子書籍サービスの構築や公共図書館運営業務を担当した。新しい荒尾市立図書館(熊本県、2022年4月開館)の整備に深く携わり、地域に根差した公共図書館の将来性に開眼。

▼分科会 2−(1)
【飯田一史】ライター
子どもの本やマンガ、出版産業などについて取材・執筆。 著書に『「若者の読書離れ」というウソ』『いま、子どもの本が売れる理由』『ウェブ小説30年史』などがある。グロービス経営大学院大学経営学修士(MBA)。

【宮澤優子】高森町立高森北小学校・高森町子ども読書支援センター 司書
町の学校ICT活用ワーキンググループのメンバー・校内ICT担当としても、GIGAスクール時代の学校図書館を運営を目指す。 教育著作権フォーラム初中等ワーキンググループメンバー。日本デジタルシティズンシップ教育研究会専門委員。Google認定教育者Lev.1・2。GEG Minami Shinshu共同リーダー。

【田口幹人】未来読書研究所 共同代表/NPO法人読書の時間 理事長
地域の中にいかに本を根づかせるかをテーマに、中学校での読書教育や、職場体験の中学生の受け入れ、イベントの企画、図書館と書店の協働などを行う。 出版取次会社 楽天ブックスネットワークの提供する少部数卸売サービス「Foyer」を手掛け、岩手県一関市の「北上書房」役員も務める。元・さわや書店フェザン店店長。

▼分科会 2−(2)
【市川紀子】株式会社有隣堂 広報・マーケティング部 主任
1974年生まれ。小売業から貿易業のち2007年有隣堂入社。外商部門での書籍仕入事務、店舗のイベント企画運営などを経て、2020年広報担当に。社内外に向け企業情報の発信や取材対応を行う一方、読書推進活動の窓口を務める。書評ゲーム「ビブリオバトル」開催、自社商品『読書の秘訣』カード開発に携わり、自治体や図書館、学校との連携事業、講師活動に取り組む。

【竹田信弥】双子のライオン堂 店主
双子のライオン堂の店主。文芸誌『しししし』編集長。NPO法人ハッピーブックプロジェクト代表理事。著書に『めんどくさい本屋』(本の種出版)、共著に『街灯りとしての本屋』(雷鳥社)、『読書会の教室――本がつなげる新たな出会い 参加・開催・運営の方法』(晶文社)。FM渋谷のラジオ「渋谷で読書会」MC。

【内沼晋太郎】ブック・コーディネーター
​​1980年生まれ。NUMABOOKS代表、ブック・コーディネーター。株式会社バリューブックス取締役、新刊書店「本屋B&B」共同経営者、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、東京・下北沢のまちづくり会社、株式会社散歩社の取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)『本の逆襲』(朝日出版社)などがある。

▼ラップアップ(全体まとめ)
【柴野京子】上智大学文学部新聞学科教授/NPO本の学校理事長
1962年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版取次会社勤務ののち、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。社会情報学修士。東京大学大学院人文社会系研究科附属次世代人文学開発センター特任助教を経て2012年より上智大学。2022年4月より現職。基盤教育センター「思想と表現」領域長(兼務)。 NPO法人本の学校理事長、デジタルアーカイブ学会理事、一般社団法人出版者著作権管理機構理事、NPO法人ブックスタート理事、国立国会図書館納本制度審議会委員