第21回「広島大学文藝学校」(広島大学文学部ゼミナール)開催のお知らせ
テーマ「次世代につなぐ文藝学校」
広島大学文学部との共催で「文藝学校」を今年も開催します。
参加費は無料。お好きな講座を1講座から選んでご参加いただけます。
日時:2025年8月30日(土)10:30〜17:30
会場:米子市福祉保健総合センター「ふれあいの里」研修室
鳥取県米子市錦町 1 丁目 139 番地3
https://www.fureainosato.jp
参加費:無料
受験相談会:両日とも16:00~17:00で開催
申込み方法:NPO 法人「本の学校」 事務局宛にお申し込みください
メール:npobschule@gmail.com 電話:0120-479-233(平日13~18 時)FAX 050-3451-8165
事前申し込みをお願いします。2025 年 8 月 25 日(月)までにご希望の講座にご登録ください。ただし、定員に達した時点で締め切りとします。
登録後、参加に関する情報の確認メールが届きます。受験相談会ご参加の方は登録名を【氏名(フルネーム)・(学校名)】としてご登録ください。
プログラム
●10:30~10:40 開会あいさつ
1. 10:40~11:40
なぜ英語を歴史的に学ぶことが大切なのか
【講師】今林 修(英語学分野 教授)
私が大学院に進学して本格的に学術研究として取り組んだのは、チャールズ・ディケンズ(1812-70)の作品に表れるロンドンの下層階級の方言でした。その方言の音韻的、形態的、統語
的、語彙的な特徴のいくつかは、ディケンズが生まれる 400 年以上も前のジェフリー・チョーサー(c.1343-1400)の作品に表れるそれらと酷似しており、ディケンズの英語だけを研究していたのではいけないのだと自省しました。今回の講演では、チョーサーの『カンタベリー物語』(1387?-1400)を題材に、中期英語(1150-1500)から近代英語(1500-1900)、そして現代英語(1900-)への繋がりについて述べ、英語を歴史的に学ぶことの大切さを考えてみたいと思います。
2. 11:50~12:50
海がつなぐ仏教の道 ボロブドゥールにみる日本の仏教
【講師】伊藤奈保子(文化財学分野 准教授)
1814 年に発見され、一寺院では世界最大とされるインドネシア、ボロブドゥールは世界文化遺産に登録されていますが、詳細は未だ解明に至っておりません。しかし数千におよぶレリー
フに、私達が慣れ親しんだお釈迦様の伝記や東大寺の国宝絵巻を見る事ができ、全体の構造は密教のマンダラに通じるものもあります。この寺院の中を一緒に巡りながら、インドからインドネシア、そして日本へと伝わった仏教の海の道を辿ってみましょう。
12:50~13:40 昼休憩
3. 13:40~14:40
ダライ・ラマ 14 世の化身継承声明を読み解く
【講師】根本裕史(インド哲学・仏教学分野 教授)
2025 年 5 月、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ 14 世が、自らの化身継承に関する声明を発表しました。中国政府への牽制とも解釈されるこの声明は、各種メディアで大きく報じら
れ、注目を集めました。しかし、一部のニュース記事には、仏教の教義の観点から見ると不正確な記述が含まれています。本講演では、声明文を正確に読み解き、政治的な話題から離れて、大乗仏教の救済理論とチベット文化の特色に焦点を当て、その本質を探ります。
4. 14:50~15:50
弥生墳丘墓の発展をめぐって
【講師】野島 永(考古学分野 教授)
弥生時代には人為的に造成されたマウンドの上に、特定の個人や少人数のグループを埋葬する墓(墳丘墓)が発達します。この弥生墳丘墓は古墳時代の前方後円墳の築造に繋がっていきま
す。日本海沿岸地域では弥生時代後期に四隅突出型墳丘墓が造営されることが知られていますが、今回は広島県北部から鳥取県の弥生墳丘墓や集落遺跡の調査事例を紹介しつつ、四隅突出型墳丘墓の発展の様子を明らかにしてみたいと思います。
●15:50~16:00 閉会の辞
●16:00~17:00 受験相談会
主催 広島大学文学部・NPO 法人「本の学校」