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「特定非営利活動法人本の学校」設立のお知らせ

特定非営利活動法人本の学校 理事長 永井伸和

このほど、「特定非営利活動法人本の学校(NPO本の学校)」を設立いたしましたので、お知らせいたします。
本の学校は、市民の読書推進や図書館づくりの運動と、山陰の今井書店グループの創業120周年記念事業を源として、1992年に構想されてから20年にわたり、任意団体として地域の読書環境づくり、出版文化・産業シンポジウム、出版業界人・書店人研修、書店の未来像づくりなどの活動を行ってきましたが、このたびNPO法人となることで、これまで以上に公共的な組織として、知の地域づくりを合言葉に活動していきます。

【目的】
地域の人々の生涯にわたる読書活動と出版業界人の研修の場の提供、これまで以上に読者から信頼され、読者を育てていく空間としての書店ビジョン作り、図書館や公共施設、書店、地域の読書活動などが連携した読書環境整備などを目指します。

【背景】
かつて全国で2万3000軒といわれた日本の書店も、現在は1万3000軒余に減少しました。一方で、アマゾンを中心としたオンライン書店は、人々の生活の中に定着しつつあり、出版産業の側面からみても、人々が出版物に触れる環境は大きく変化しています。
果たして、人々にとって本との豊かな出会いが実現される社会とは、どのような社会でしょうか。おそらくそれは、出版社や書店といった産業的な側面だけではなく、それらが地域の図書館や、読書を愛する人々と結びつき、お互いに支え合うような社会ではないでしょうか。
そのためには、地域において、それぞれ本にまつわるプレイヤーが、バーチャルとリアルも含めてお互いに補完し合い、人々に本を手渡すのはもちろん、本の情報や、書き手と触れあう場など、人々がさまざまな形で本に関わることが、今以上にできやすい環境を整備することが必要だと思われます。
本の学校では、こうした視点から、業界の活動や市民の読書活動、行政の取り組みなどの、どこか一方に寄るのではなく、それらが連携できる形を模索するために、活動をしていきます。

 

【活動内容】
「生涯読書活動」推進事業
「母親の胎内から老後まで,生涯を通して読書を楽しんで欲しい」という思いのもとに,勉強会や実践活動,情報交換・情報発信を行い,さまざまなイベントを通じて年齢や立場を超えたネットワークの輪を広げます。
「出版の未来像」創造事業
7月の東京国際ブックフェアに合わせて行っている「出版産業シンポジウムin東京」などを通じ,これからの出版界・図書館界のあるべき姿について考える場を提供します。
「出版業界人」育成事業
山陰での「出版業界人基本教育講座(春講座)」,東京での「本の学校連続講座“本屋の未来を創造する”」や,未来の書店のあり方を考えるワークショップ,新時代の書店人育成のためのテキスト・シラバス作成などの活動を行います。
「学びの場」拡充事業
市民と地域の自立を育む図書館,書店,教育研究機関などの協力による知の地域づくりと,地域や組織を越えたネットワークによる学びの場を拡充します。
上記の4つの枠組みで、下記のような事業を行います。

「出版業界人基本教育講座」(5月・山陰)
鳥取県米子市の本の学校施設で、全国から応募した書店人を中心とした出版業界人に、講座形式で2泊3日の研修を行います。講師は現役の書店人、編集者、作家、研究者などで構成します。本年も5月7~9日の3日間での開催を予定。任意団体の時代から18回目を迎えます。

「本の学校出版産業シンポジウムin東京」(7月・東京)
東京国際ブックフェアが行われる東京ビッグサイトの会議棟で、出版文化・産業の課題や将来のビジョンを話し合うシンポジウムを開催します。今年は7月7日に本の学校NPO法人化を記念して、「本との出会いを創り、育てるために―『本の学校』はなにをめざすのか」をテーマにメインシンポジウムと4つの分科会を開催します。

連続講座「本屋の未来を創造する」(隔月開催・東京)
魅力的な書店空間(本と出会う空間)を創り出すのは、人の力に他なりません。日々、顧客と接し、本を選択して仕入れ、店のコンセプトや顧客の嗜好を勘案しながら陳列する。そんな地道で専門的な仕事は、マニュアル化やシステム化が難しい領域です。連続講座では、長年そうした仕事に携わってきた書店人に、自らの仕事や書店人生を語ってもらうことで、将来を担う人材に、その志や覚悟、考え方などを伝えていこうという試みです。

「本の学校」生涯読書をすすめる会(毎月定例会・山陰)
「母親の胎内にいる時から老後まで、本との出会いによる豊かな暮らしを」をテーマに、講演会・研修会等の開催、会報「Book&Life」の発行など、広く読書の楽しさや大切さを伝える活動を展開しています。また、会員(読み聞かせ団体、図書館・学校図書館・行政の関係者、書店人、個人)相互のきめ細かな情報交換・情報発信をとおして、各地域における読書推進活動が豊かに行われるよう、いつでも協力し合えるネットワークを整えています。会報「ブック&ライフ」年3回発行、公開講演研修会年2回開催。

書店ビジョン策定・モデル書店作り(東京)
本の学校は、日本出版インフラセンター(相賀昌宏代表理事)が2011年に経済産業省の委託によって1年間をかけて書店の将来展望を検討した「フューチャーブックストアフォーラム」の書店ビジョンワーキンググループに参加しました。この報告書は本年3月末に公表されますが、本の学校では、次年度以降も引き続きビジョンの具体化、モデル書店作りに取り組みます。

2012-04-03 | お知らせ, 一般公開, 共通・その他, 活動報告

本の学校シンポジウム2011年記録集 出版デジタル化の 本質を見極める

 2010年7月に開催された『出版産業シンポジウム2010』の講演内容が今年も書籍としてまとまりました。全国書店・オンライン書店等で販売しております(店頭にない場合はご注文下さい)。

bookstore_2010+2.indd出版デジタル化の本質を見極める

本の学校 編  A5 判・200 ページ 定価:本体価格2,400 円+税
ISBN 978- 4-902251-51-7

< 本書のねらい>
 1995 年から5 年間にわたり、鳥取県大山町で開かれた「本の学校大山緑陰
シンポジウム」は、その後ほぼ2 年ごとに場所を変え、2006 年からは、東京
ブックフェア会場での「出版産業シンポジウムin 東京」に引き継がれました。
本書は、その「出版産業シンポジウム2010」の全記録である。

 <主な目次>
●第一部:シンポジウム2010「本の消費現場で何が起きているのか ?」
 文字の誕生、そして紙や印刷技術の発明は、人間の読む行為自体を変化させ、出
 版物を提供する仕組みも変わってきた。今日のデジタル技術の進展は、読む行為
 =出版産業にとっての消費現場をどのように変質させているのかを分析する。

●第二部:4 つの分科会報告
 第1 分科会:人文書ワークショップ。書店人に向けた人文書の最新動向
 第2 分科会:デジタル時代、取次はどこに向かうのか? 若手取次人による鼎談
 第3 分科会: 書店の中古書併売の実際を聞く。書店の新たなビジネスになるのか?
 第4 分科会:出版デジタル化の流れを再整理する。黒船に脅えないための教養

◆発行元:出版メディアパルの商品紹介ページ
http://www.murapal.com/shoten/123-2011.html 
商品のご注文、お問い合わせ等はこちらにお願いします。

2011-07-01 | 一般公開, 共通・その他, 活動報告, 調査・研究 |

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