<参加受付中!>第24回「本の学校連続講座」

「本の学校」は、1995年鳥取県米子市に、今井書店グループ創業120周年事業として設立されました。
今井書店の三代今井兼文は「書店人が社会的にその職能を認められるためには、日本にもドイツのような学校が必要」だと、言い遺しました。
その遺志を継ぎ、ドイツの書籍業学校に学び、更に読書推進や図書館づくりの読者の運動、なかでも1987年「本の国体」といわれたブックインとっとり‵87「日本の出版文化展」を源として、「本の学校」の構想は生まれました。
出版業界の実習を兼ねるモデル書店と、出版文化を理解するための本の博物館、図書室、子ども図書室、研修室、多目的ホールなどの施設と東京の2拠点で研修や講座を行っています。
2012年3月1日「本の学校」は、NPO法人となり、2022年には10周年を迎えました。(2015年7月1日に認定NPO法人に発展しました。)

1995年

本の学校設立

出版業界人研修「書店人教育講座」開催

全国各地から、書店人・出版関係者を集め、講座を開催。今日まで通称「春講座」として毎年開催している。

本の学校大山緑陰シンポジウムの開催

5年間総合テーマ「地域から描く21世紀への出版ビジョン」
2000年の正式開校を目指し、5年間、大山での合宿分科会を中心としたシンポジウム(2泊3日)を開催。
5年間の延べ人数は2千名を超え、多様な自主分科会も開催された。
朝の読書、青空文庫、季刊「本とコンピュータ」、地域のユニークな本屋などにつながった。
実行委員長:松本兵衛さん。
□第1回テーマ「‵95揺らぐ出版文化」
安江良介氏(岩波書店社長)による記念講演 「高度情報化時代と地域」ほか、6分科会や講演会・パネルディスカッションを実施。

1996年

第2回本の学校大山緑陰シンポジウム開催

□第2回テーマ「‵96豊かな読書環境をこう創る」
井上ひさし氏(作家)による記念講演「読書の未来―これからも読書は生きる力になるか」ほか、9分科会やパネルディスカッション、展示イベント「発見!ブックワールドー2日間の子ども図書館」を実施。

1997年

第3回本の学校大山緑陰シンポジウム 開催

 □第3回テーマ 「‵97本と読書の未来」
紀田順一郎氏による基調講演「21世紀出版の可能性」ほか、10分科会やパネルディスカッション、展示イベントなどを実施。

1998年

第4回本の学校大山緑陰シンポジウム開催

□第4回テーマ 「‵98 21世紀の読者を探せ」
坂村健氏による基調講演「ネットワーク時代の本」ほか、11分科会や関連イベントなど実施。
「朝の読書は本の学校から飛び立つ」自主分科会により、「朝の読書」の発信につながった。

1999年

第5回本の学校大山緑陰シンポジウム開催

□第5回テーマ 「‵99本で育むいのちの未来」
児玉清さん(俳優)による記念講演「読書の愉しみ」ほか、17分科会や 展示イベントなど実施。

2000年

子ども読書年 とっとりの子ども読書ネットワーク会議

2000年子ども読書年に因んで、鳥取県全県の有志により結成 (代表:松本兵衛さん、本の学校市民サロン内に事務局設置) 子どもへの読み聞かせや、家庭文庫、学校図書館へのかかわりなどの活性化を図った。
また乳幼児向けの絵本リスト「ねぇよんで」を制作し、今日まで、各地のブックスタートなどで活用されている。

ブックスタート講演会(講師:佐藤いづみ氏)

「生涯読書をすすめる会」により、英国のブックスタートを日本に紹介した佐藤いづみさんを招いて講演会を開催。
ブックスタートがその後全国に広がる先駆けとなった。

県民公募施策 「心のふれあう感動の図書館」

「心のふれあう感動の図書館」 県民公募「21世紀をひらく人づくり施策懇話会」による提案の一つとして事業化。
米子市・福生西小学校などをモデルに、 新しい学校図書館のあり様を協議した。(福生西小学校の新校舎・学校図書館の設計に 意見反映された)

本の学校 神保町シンポジウム 開催

大山緑陰シンポジウムを東京でもと在京有志により開催。
鳥取西部地震の後 、風評被害防止のための「鳥取は元気だよ」キャンペーンを神田すずらん通りにて実施 (平井県総務部長 現知事とともにチラシ配り)。
講師の重松清さん(作家)は、小学校時代を米子市で過ごされたことが分かり、その後、米子市でも講演をいただいた。

2001年

学校図書館研修会 (講師:学校図書館協議会理事長 笠原良郎氏)

新しい学校図書館の提案を込めて、研修会の場を設けた。

2002年

第17回国民文化祭・とっとり2002夢フェスタ ・ 出版文化展の開催(米子市・大山町)

総合テーマ「メディア新世紀―本で開く生命の未来」

  • 米子産業体育館
    わたしたちの「理想の学校図書館」
    館内に大きな船を模した理想の学校図書館を模擬設置。司書教諭の中四国研修と連携、公開授業の実施、(翻訳家)池田佳代子氏講演会などを開催。
  • 米子コンベンションセンター
    シンポジウム・新しい「本の時代」をつくる~東アジアの出版と読書の今 ~津野海太郎・本とコンピュータ編集長等による講演。
  • 大山町会場
    出版文化展・大山緑陰シンポジウム in 夢フェスタとっとり「ブックスタート」「朝の読書」「電子出版」など8分科会開催。

2006年

本の学校・出版産業シンポジウム in 東京

95年から5年間にわたり、鳥取県米子市・大山町で開かれた「本の学校・大山緑陰シンポジウム」は、2006年からは、東京ブックフェア会場での「本の学校・出版産業シンポジウム」に引き継がれた。
その後、 毎秋の「神保町ブックフェスティバル」との同時開催により継続されている。

2007年

本の学校生涯読書をすすめる会が「野間読書推進賞」受賞

2009年

本の学校と今井書店グループが「第57回菊池寛賞」受賞

本の学校生涯読書をすすめる会が「第3回 高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞」受賞

2012年

本の学校の法人化=特定非営利活動法人本の学校 設立

広島大学文藝学校@本の学校

広島大学文学部大学院と共催による市民開放講座を、本の学校にてほぼ毎年開催されている。

長野県塩尻市立図書館との連携

塩尻市立図書館が、本の学校を模した事業を企画=「信州しおじり本の寺子屋」開校 。
現在も多彩な講師を招き開催されている。

連続講座/安藤哲也氏「本屋はサイコー!その後も最高!」

東京のシンポジウム実行委員により、連続講座を開催。
大山緑陰シンポジウムの常連参加者で、‵96年東京・千駄木「往来堂書店」をプロデュースし初代店長となった安藤哲也氏(現ファザーリングジャパン代表)による講座開催。
*連続講座は多彩な講師を招き、折々に開催されている。

2013年

「知の広場」アントネッラ・アンニョリ氏講演会 

イタリア・ボローニャ図書館館長のアンニョリ氏による講演会を開催 (市民に開かれたイタリアの図書館について同時通訳を通し講演 。)

2015年

大塚信一氏(岩波書店元社長)講演会(よなご宇沢会主催)

米子市出身の国際経済学者・宇沢弘文氏を顕彰する「よなご宇沢会」と連携して、その多くの著書編集に関わった大塚氏の講演会を開催。

本の学校・書店人教育講座 「生涯読書のこれからを考える」

生涯読書をキーワードに山梨県立図書館及びやまなし読書活動促進事業と連携し、例年開催の「本の学校・書店人教育講座」を山梨県甲府市・山梨県立図書館を主会場に開催。

本の学校・鳥取県の認定NPO法人の第1号となる。

いくつかの条件の下、鳥取県から認定NPO法人として認定された。

2020年

NPO本の学校が「第8回ブロンズ新社書店大賞 パッション賞」受賞

各講座のオンライン開催

コロナ下のため、「書店人教育講座」、「出版(産業)シンポジウム」「広島大学文藝学校」など、オンラインを中心とした開催により継続。

2021年

個人ではじめるための書店開業テキスト」公開

2022年

本の学校法人化10周年(記念事業の開催)

・本の学校文化祭を開催(11月6日・境港みなとテラス)
・本の学校ブレストミーティング(11月20日・東京)